環境 鳴川海岸クリーンアップ作戦【地域の清掃活動】

2022/11/12、廿日市市大野鳴川地区の海岸清掃「鳴川海岸クリーンアップ作戦」へ参加しました。
瀬戸内海の未来を守る『GREENSEA 瀬戸内ひろしま・プラットフォーム(略称:GSHIP)』の取り組みのひとつとして、海岸の漂着ごみを回収・処分し、良好な景観と環境の保全を図る活動です。

鳴川海岸は、世界文化遺産厳島神社のある宮島を臨む海岸です(正面の島影が宮島です)

廿日市市職員のみなさん、地域団体・地域住民のみなさん、消防の皆さん、瀬戸内にゆかりのある企業のみなさんなど、早朝から多くの方が集まり、きりっと澄んだ空気の中、みなさんで汗をかきました。

海岸には大小さまざまな漂着物が。

大きいものは、なんとトタン屋根まで!

漂着物は、発泡フロート(船の浮き)やネットなどの漁具、車のタイヤ、ポリタンク、小さいものはペットボトルや空き缶、お弁当容器、洗剤容器など。さまざまな大きさのごみが海岸に漂着していました。中には、自転車や椅子など、不法投棄されたと思われるものもたくさんありました。

大きなごみは力をあわせて撤去し、波打ち際に寄せた細かなごみは人海戦術で回収していきます。

特産品を生む意外なものが環境問題に。

あっちにも、こっちにも。手のひらにおさまる、小さなプラスチックの部品

みなさんこれなんだかわかりますか?

これは「牡蠣の養殖用パイプ」。

1センチから20センチ程度の長さのものまであります。牡蠣の養殖過程で、牡蠣を付着させるための貝殻の間隔を保持するために使われる道具です。

養殖の道具として使われている際に、船の衝突や劣化で破損して流出し、漂着物となり、広島湾をはじめ瀬戸内海を悩ませる大きなごみ問題になっています。
現在は、流出を防ぐための工夫や、パイプの素材を自然に還る生分解性プラスチックを用いるなどの取り組みがはじまっているとのこと。

広島特産の美味しい牡蠣が生まれている裏側で、環境問題も引き起こされているんですね。

ふわふわ海岸を舞う、この正体は…

一見、白くて、遠目では貝殻にも見えてしまうこちら。

これは、発泡スチロールが削れて細かくなったもの。風化や漂流の間に細かくなり、ポップコーンサイズになっています。とても軽く、波や風に乗って、波打ち際をふわふわ舞います。

約10トンのごみ集まる!

こちらはごくごく一部、皆さんお疲れさまでした!

開始から約1時間半で、可燃ごみ・ビン缶 約6.5㎥、廃プラ 約20㎥、その他ごみ 840kg分のごみが集まりました。(※可燃ごみ1㎥=0.55トン、廃プラ1㎥=0.35トンとして換算)

元の美しい鳴川海岸へ。皆さんお疲れさまでした!

捨てれば「ごみ」、分ければ「資源」。

私たちは、豊かな海の恵みをもらって生きています。海の未来を守るため、今日からできることってなんでしょうか。

① できるだけごみは分別しよう!

すべてのごみを混ぜて捨ててしまえば「ごみ」として焼却されますが、分別すれば「資源」としてリサイクルできるものがあります。(フレスタでは各店にリサイクル回収ボックスを設置しています。ご来店の際にはそちらもぜひご利用を♪)

② マイ〇〇に切り替えてみよう!

使い捨てのフォークやスプーン、食品トレー、レジ袋など、一度だけ使われて廃棄されるプラスチック製品が身の回りにはたくさんあります。マイハシやマイボトル、マイバックなど、繰り返し使えるものに変えてみませんか。

今回のような、清掃活動の取り組みの輪が広がることは、とても大切なことだと思います。私たちの日頃の意識・行動が、海の未来につながっているのだと強く感じました。

今後もフレスタグループは、美しく恵み豊かな瀬戸内海の未来を守るため、海洋プラスチックごみの量”ゼロ”に向けて瀬戸内の環境保全活動に積極的に取り組んでまいります。

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