環境 広島市での家庭系廃食油回収リサイクルとSAF導入促進事業の実施

2025年4月、フレスタは、国分西日本株式会社、植田油脂株式会社、ENEOS株式会社と共同し、広島市内のフレスタ店舗を拠点とした家庭系廃食油の回収・リサイクル事業を開始いたしました。

【具体的な事業内容】

現在捨てられている家庭系廃食油をフレスタの広島市内6店舗で回収し、国分西日本の物流網を活用し納品トラックの戻り荷として廃食油を集荷します。集荷された廃食油は国分西日本の倉庫に保管され、最終的に植田油脂が引き取りを行います。

将来的には、集めた廃食油を原料としてENEOSがSAFを製造し、空港に供給するまでのサプライチェーン構築を目指しておりますが、ENEOSのプラントが稼働するまでは、植田油脂にてバイオディーゼルや石鹸の原料として活用いたします。

<フロー図>

また、広島市では廃食油の回収を促進しており、この取り組みについて、広島市のホームページでの広報支援をいただいております。

SAF(持続可能な航空燃料)需要への対応

SAFは、「持続可能な航空燃料」(Sustainable Aviation Fuel)の略称で、従来のジェット燃料が原油から精製されるのに対し、廃食油やサトウキビ、都市ごみ、廃プラスチックを用いて生産され、従来のジェット燃料と比較し、約60~80%のCO2削減効果があるとされています。

国際的には、2020年以降、国際航空からのCO2総排出量を増加させない、2050年に炭素排出をネットゼロといった目標が掲げられ、日本国内では、2030年時点のSAF使用量について、国内航空産業による導入目標が掲げられており、国産SAFの開発及び製造が推進されています。

出典:国土交通省、経済産業省、国際民間航空機関(ICAO)

廃食油の回収とSAF生産までの流れ

廃食油は、揚げ物などの調理に使用された食用油の総称で、国内では食品工場や飲食店、スーパー、コンビニ、家庭などから年間約50万トン(2021年度)が排出されています。また、飲食店や工場等から排出される事業系廃食油のうち、飼料用途等にリサイクルされている一方で、一部は国内で活用されず輸出・廃棄されています。

世界では、このような廃食油を活用したSAFの生産が行われており、国内でも回収・活用の取り組みが広がっています。

出典:全国油脂事業協同組合連合会

フレスタ廃食油回収実施店舗

≪フレスタ廃食油回収実施店舗はこちら≫

店舗名住所営業時間電話番号
横川本店広島市西区横川町 3-2-369:00~23:00082-292-1200
上天満店広島市西区上天満町 10-379:00~23:00082-297-2121
東雲店広島市南区東雲 1-7-109:00~22:00082-281-1011
東原店広島市安佐南区東原 3-30-129:00~22:00082-850-1301
中筋店広島市安佐南区中筋 4-12-209:00~22:00082-555-9966
東山本店広島市安佐南区山本 3-7-89:00~22:00082-871-1100

ぜひ、食廃油回収のご協力をお願いいたします。

フレスタでは、リサイクルによるCO2削減のほか、回収した資源を国内循環をさせることで、地域の方々と共に、これからも持続可能な社会形成に取り組んでまいります。

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