ワインはぶどうの品種の個性がよく出ているほどいいものだとか。そこで代表的なぶどうの特徴とワイン選びをご紹介いたします。
「カベルネ・ソーヴィニヨン」は、濃く黒々とした色になるぶどうで、実の皮が厚く、堅いのが特徴です。渋み成分のタンニンや味わいとなる成分が豊富で“ワインの女王”と讚えられるボルドーのワインなどに使われます。
ボルドー(フランス)、カリフォルニア、オーストラリア、チリ、ブルガリア
ローストビーフ、和風ステーキ、肉野菜いため、青椒肉絲
グリーンアスパラガスなどの青い野菜に似た香りがするのが特徴。また土っぽい根菜のような香りがするものもあります。味は重くて渋い、奥深い味わいでボリュームのある食事に合います。
カベルネ・ソーヴィニヨンとよく似ている「メルロー」。ボルドーでは、ブレンド用の品種ですが、カリフォルニアではメルロー主体のワインが作られています。渋みが少なく、まろやかな味わいで飲みやすさで人気があります。
ボルドー〈特に東側のポムロール地区やサンテミリオン地区〉(フランス)、カリフォルニア、イタリア北部、ブルガリア、チリ
うなぎのかば焼き、ぶりの照り焼き、レバーステーキ、肉じゃが など
野菜っぽい香りと甘酸っぱいプルーンのような香りを合わせ持ちます。カベルネ・ソーヴィニヨンを少しやさしくした感じのおだやかな渋みと甘みのある味が特徴。和洋中どんな料理とも調和がとれます。
ワインにするのが大変難しいといわれる「ピノ・ノワール」。明るめの淡い色で、粒の大きいぶどうです。ブルゴーニュの品種として有名で、最近、アメリカのオレゴン州やカリフォルニアなどでも作られるようになりました。
ブルゴーニュ(フランス)、ドイツ(シュペートブルングダーという名で)、オレゴン(アメリカ)、カリフォルニア(アメリカ)
ローストチキン、ビーフシチュー、まぐろのかま焼き、さんまのかば焼き など
ラズベリーや梅のような甘酸っぱい香りです。渋みはおだやかで、酸味が多いのが特徴。やさしく繊細な味わいで、さわやかな口当たり。軽い飲み口で、昼間の ホームパーティーにも最適。
イタリア・トスカーナ産の品種の「サンジョベーゼ」。皮が厚く、色の濃いのが特徴です。「キャンティ」などのイタリアを代表するワインに使用され、「サンジョベーゼ」とはラテン語で「ジュピターの血」を意味しています。
トスカーナ(イタリア)、カリフォルニア
ミートソーススパゲティ、鶏のトマトソース煮、トマト味のピザ・パスタ、ペッパーハンバーグ など
熟したブルーベリーのような甘酸っぱい香りのものから黒こしょうのようなスパイスの香りのものがあります。渋み、甘み、酸味などをすべて含んだしっかりした味で、トマトソースのパスタなどのイタリア料理に。
フランス・ボルドーやロワールで使われる品種で、淡い麦わら色をしています。気候や風土によって味が左右されやすく、産地によって風味が違います。いきいきとした酸味があり、キレのいいワインができあがります。
ボルドー〈グラーブ、アントル・ドゥ・メール地区〉(フランス)、ロワール(フランス)、カリフォルニア〈フュメ・ブランという名前で〉、オーストラリア、ニュージーランド、チリ
野菜の天ぷら、スモークサーモン、ポトフ など
青い野菜や草っぽい香り、またミント、ライムのようなすっきりと爽やかな香りです。酸味の豊かな爽快感のある味わいでシャープな印象。和食や洋食など、あっさりとした料理によく合うので気軽に食事といっしょに楽しみませんか。
涼しい地方で作られる「リースリング」の本場はドイツ。またフランス、アルザス地方が産地として有名です。ドイツ産ワインはアルコール度数が低く甘口ですが、アルザス産はアルコール度数が高く辛口の傾向があります。
ドイツ、アルザス(フランス)、北イタリア、オーストリア、カリフォルニア
小魚の南蛮漬け、小魚のから揚げ、ソーセージ&マスタード、フルーツを使ったデザート など
青りんごやパッションフルーツのような甘酸っぱい香りが特徴です。ほんのり甘口で飲みやすく、繊細な味わいです。ドイツ産は軽めでやさしい味ですが、アルザス産はキリッとした辛口で、少し苦みがあります。
フランス、ブルゴーニュのワイン「シャブリ」で使われる品種です。辛口白ワイン用のぶどうの最高峰といわれ、世界中で栽培されています。ワインの色は淡いものから濃いものまで、また味もいろいろあり幅が広いのが特徴。
カリフォルニア、オーストラリア、ブルガリア、南アフリカ、北イタリア、チリ
シーフードサラダ、白身魚の塩焼き、えびフライ、かにクリームコロッケ、焼きとり(塩味)など
オレンジやグレープフルーツのような甘酸っぱい柑橘系の香りです。樽で熟成させたものは、ナッツのような香ばしい香りがするものもあります。味もフルーティーなものから、ふくようかなこくのある味までさまざまです。
赤ワインは室温で、白ワインは冷やしてといわれますが、臨機応変に考えましょう。たとえばコクのある重い白ワインはあまり冷やさないほうがいいし、軽めの赤ワインは少し冷やすのがおすすめです。甘さが強いものほど冷やしたほうがおいしく、お好みでお試しください。
飲み残しのワインは、ボトルストッパーで密閉して冷蔵庫で保存するのが一般的。また小さめのビンに移し替えてしっかりと栓をすれば、2~3日くらいもつでしょう。残ったワインは炭酸入りのジュースで割ったり、料理に活用しましょう。
買ってきたワインは、できるだけ暗くて涼しく、振動の少ない場所に寝かせておくのがベスト。たとえば床下貯蔵庫や押し入れ、クロゼットなどの日が当たらない所や振動・異臭が無く、温度変化の少ない所(クーラーバックの中など)がおすすめです。適当な保存場所が確保できないときには、半年以内に飲むようにしましょう。